2020年06月11日

●自分の首をしめよる。お勉強の時間です。

麦畑の全面野焼きが横行しています。

JAは麦→稲の二毛作に「野焼き」を推奨しているんでしょうかね???

●自分の首をしめよる。お勉強の時間です。

●自分の首をしめよる。お勉強の時間です。

●自分の首をしめよる。お勉強の時間です。
20200528高松市香南町由佐3

野焼きがPM2.5を作り出し、PM2.5は新型コロナウイルス感染重症化のリスクがあることをご存じないのでしょうか?

JAさがと佐賀県では「野焼きをさせない」取り組みをしています。
地球レベルで未来のことも考えた素晴らしい取り組みが全国でできないのが不思議でなりません。

●自分の首をしめよる。お勉強の時間です。


他人事に思っているひとたちは「自分たちの暮らしていく地球のこと」一度きちんと考えてみてください。

以下に参考になる確かな情報源の文献をまとめましたので、現実を知ってください。

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●総合地球環境学研究所の研究による
https://www.chikyu.ac.jp/rihn/project/FS-2017-10.html

「温室効果物質削減と大気浄化のコベネフィット戦略」

~デリー近郊における農業活動からのSLCPs放出に対する社会との協働による緩和策研究~

現在、インドの首都デリーでは大気汚染が極めて深刻な社会問題になっています。全世界では年間700万人がPM2.5などの大気汚染により死亡しているとの報告もあります。

大気汚染の原因は工業や車の排気ガスだけではありません。農業からも多くの大気汚染物質は発生します。

デリーの場合は、近郊の農耕地で収穫後に行なわれる藁の野焼きによって大量のすすや有機炭素が発生し、人体に有害な影響をもたらすPM2.5が生成されていると考えられています。


野焼きによって発生するすすや二酸化炭素、水田耕作中に土中から放出されるメタンは温暖化物質でもあります。現在、深刻な地球温暖化が進行していますが、その原因は温室効果物質の増加です。

中でも、大気中での寿命が二酸化炭素などの長寿命温室効果ガスに比べて比較的短い物質はSLCPs*と呼ばれていて、すすやメタン、オゾンが主要なものです。

大気中での寿命が短いものを削減すると、削減した効果を早く得ることができますから温暖化を抑制するのに有効です。SLCPsは温室効果物質であると共に大気汚染物質でもありますから、SLCPsを削減することは、温暖化抑制と大気浄化を同時に実現する「コベネフィット戦略」なのです。

温暖化問題も大気汚染問題も、一刻の猶予もない深刻な環境問題です。

●自分の首をしめよる。お勉強の時間です。

●自分の首をしめよる。お勉強の時間です。
20200523高松市三谷町
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●九州大学応用力学研究所 竹村俊彦教授による
https://news.yahoo.co.jp/byline/takemuratoshihiko/20181109-00103486/
「身近なPM2.5の発生源:野焼き」

日本でPM2.5が一般的な用語となったのは、2013年1月の隣国の中国での大気汚染報道からです。したがって、PM2.5というと、越境飛来してくる大気汚染物質というイメージを持っている方が多いようです。

しかし、モノを燃やせば通常はPM2.5が発生するので、当然日本国内にも発生源はたくさんあります。化石燃料を使用する工場や自動車などが主要発生源として挙げられますが、身近な発生源として「野焼き」もあります。

私は農業や地方自治の専門家ではありませんが、私の専門分野からの観点を中心として、今回は野焼きの問題を考えたいと思います。

「焼き畑は伝統的な農作業」

野外焼却は廃棄物処理法により禁止されていますが、国・地方自治体による施設管理や、農業・林業・漁業を営むためなど、やむを得ない場合のみ野外焼却できるという例外規定があります。ただし、周辺地域の生活環境に与える影響が軽微である場合という条件が付いています。

学生時代に社会科で学習したことを思い出してみると、農作物収穫後に焼き畑をすることは、焼却後の灰が肥料や土壌中和の役割をしたり、焼却により害虫が駆除されたりすることで、次の作付時に備える意味があると習いました。つまり、焼き畑は伝統的な農作業であり、長年にわたり行われてきました。また、焼き畑や農業残渣の野焼きは比較的容易に実行できるため、労働力やコストの節約という側面もあるようです。

野焼きからは大気汚染物質が発生

一方で、焼き畑や野焼きではモノを燃やしているので、PM2.5などの大気汚染物質も当然発生します。PM2.5のような微粒子が発生しているから、煙として見えるわけです。特に春先や秋には、自治体が観測しているPM2.5濃度が特定の観測点のみで突発的に急上昇する場合があり、これは野焼きの影響が強く示唆されます。したがって、呼吸器疾患・循環器疾患・アレルギー疾患を持つ方の住居付近で野焼きが行われると、深刻な健康影響をもたらす可能性があります。

日本以外では、例えばタイ北部で大規模な焼き畑が行われており、毎年1~4月は非常に広範囲にわたる煙害が深刻な社会問題となっています。
身近な大気汚染問題として考えてみましょう

●自分の首をしめよる。お勉強の時間です。
20200516高松市西植田町

この記事は2018年11月8日に書いていますが、今日午後に職場で窓を開けると、モノを燃やしている臭いがしました。PM2.5のデータを見ると、福岡県内のいくつかの地点で数時間だけ濃度が上昇していました。今晩は雨が予測されているため、雨による消火を考えると野焼きを行うタイミングであったと思われます。

農業が盛んである兵庫県三田市では、市広報の臨時号などで市民へ周知しながら、野焼きに関するガイドラインを作成するための議論が進められているそうです。ただし、野焼きの問題は三田市に限らず、どの地域でも起こっている事案でしょう。住宅地の郊外への拡大により、新たに問題が生じている地域もあるでしょう。

焼き畑・野焼きは伝統的に行われてきた一方、PM2.5などの大気汚染物質の身近な発生源であることも事実です。より良い住環境と農業が先進国である日本で両立できるように、地域ごとの状況を考慮しながら野焼きの問題が軽減されていけばと願っています。

●自分の首をしめよる。お勉強の時間です。
20200529高松市香川町川内原
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●日経ナショナルジオグラフィックより
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/041000226/
「新型コロナの死亡率、大気汚染で悪化と判明、研究」

 米ハーバード大学T・H・チャン公衆衛生大学院の研究者が、1本の論文を公開した。査読を受けて学術誌に発表されたものではないが、それによると、PM2.5と呼ばれる微粒子状の大気汚染物質を長年吸い込んできた人は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死亡率が大幅に高くなるという。

 大気汚染の科学に関心を持つ人々には意外ではない。とはいえ、その影響の大きさは衝撃的だった。

 研究者らは、米国の人口の98%をカバーする約3000の郡について、大気中のPM2.5の濃度と新型コロナウイルス感染症による死者数を分析した。すると、PM2.5の濃度が1立方メートルあたり平均わずか1マイクログラム高いだけで、その死亡率(人口当たりの死者数)が15%も高かった。

「汚染された大気を吸ってきた人が新型コロナウイルス感染症にかかったら、ガソリンに火をつけるようなものです」と、論文の著者であるハーバード大学の生物統計学教授フランチェスカ・ドミニチ氏は言う。

 PM2.5は体の奥深くまで侵入して高血圧、心臓病、呼吸器障害、糖尿病を悪化させる。こうした既往症は新型コロナウイルス感染症を重症化させる。また、PM2.5は免疫系を弱体化させたり、肺や気道の炎症を引き起こしたりして、感染や重症化のリスクを高める。(参考記事:「新型コロナ、重症化しやすい基礎疾患の致死率は?」)

 ドミニチ氏らは、現在のパンデミックの中心地であるニューヨーク市のマンハッタンを例に、大気汚染の影響を説明した。マンハッタンではPM2.5の平均濃度が1立方メートルあたり11マイクログラムあり、4月4日時点で1904人の死者が報告されている。

 研究チームの推算によると、過去20年間のPM2.5の平均濃度があと1マイクログラムでも少なければ、死者数は248人も少なかったはずだという。もちろん、犠牲者の数は4月4日以降も増え続けている。

●自分の首をしめよる。お勉強の時間です。
20200530高松市国分寺町福家

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●佐賀新聞よりhttps://www.saga-s.co.jp/articles/-/526242
「野焼きしないで 県やJA呼び掛け」

麦の収穫期を迎え、JAや佐賀県などは麦わらの野焼きをしないよう農家に呼びかけている。麦わらは有機物が豊富に含まれる「資源」、「すき込めば肥料の節約にもなる」とPRしている。

 かつて盛んに行われていた野焼きだが、宅地化の進展に伴い煙害が問題となり、火災や交通事故につながる危険もある。このため、県やJAなどはプロジェクトチームを設け、麦わら稲わらの適正処理を推進している。

 具体的には、麦わらを焼かずにすき込むことを推奨しており、実践マニュアルとしてやり方を分かりやすく説明したチラシを農家に配布。各広報紙や新聞、ラジオなどでもPRするなど啓発に力を入れている。

 県農産課は「環境を大事にする時代。野焼きをしないよう、みんなで心がけてほしい。麦わらをすき込むことで土作りにもつながる」と協力を求めている。

●自分の首をしめよる。お勉強の時間です。
20200530高松市香川町浅野





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Posted by よりよい未来のために at 22:05 │野焼き資料参考にすべき話