2021年02月13日

●大気汚染が新型コロナ感染症の発症、重症化をきたす

九州大学 竹村教授の記事より

「野焼きからは大気汚染物質が発生」

焼き畑や野焼きではモノを燃やしているので、PM2.5などの大気汚染物質も当然発生します。

●大気汚染が新型コロナ感染症の発症、重症化をきたす
●2021-2-12高松市三谷町(パーラーグランド三谷の南側あたり)

PM2.5のような微粒子が発生しているから、煙として見えるわけです。

特に春先や秋には、自治体が観測しているPM2.5濃度が特定の観測点のみで突発的に急上昇する場合があり、これは野焼きの影響が強く示唆されます。
したがって、呼吸器疾患・循環器疾患・アレルギー疾患を持つ方の住居付近で野焼きが行われると、深刻な健康影響をもたらす可能性があります。

日本以外では、例えばタイ北部で大規模な焼き畑が行われており、毎年1〜4月は非常に広範囲にわたる煙害が深刻な社会問題となっています。
身近な大気汚染問題として考えてみましょう

この記事は2018年11月8日に書いていますが、今日午後に職場で窓を開けると、モノを燃やしている臭いがしました。PM2.5のデータを見ると、福岡県内のいくつかの地点で数時間だけ濃度が上昇していました。今晩は雨が予測されているため、雨による消火を考えると野焼きを行うタイミングであったと思われます。

農業が盛んである兵庫県三田市では、市広報の臨時号などで市民へ周知しながら、野焼きに関するガイドラインを作成するための議論が進められているそうです。ただし、野焼きの問題は三田市に限らず、どの地域でも起こっている事案でしょう。住宅地の郊外への拡大により、新たに問題が生じている地域もあるでしょう。

焼き畑・野焼きは伝統的に行われてきた一方、PM2.5などの大気汚染物質の身近な発生源であることも事実です。より良い住環境と農業が先進国である日本で両立できるように、地域ごとの状況を考慮しながら野焼きの問題が軽減されていけばと願っています。

●大気汚染が新型コロナ感染症の発症、重症化をきたす
●2021-2-12高松市春日町(春日川の東あたり)

●京都大学HPより
大気汚染が新型コロナ感染症の発症、重症化をきたすメカニズムの一端を解明 -PM2.5が新型コロナウイルスの細胞侵入口を拡大する-(公開日2021年02月04日)

 高野裕久 地球環境学堂教授、佐川友哉 工学研究科特別研究学生らの研究グループは、PM2.5が新型コロナウイルスの細胞侵入口を拡大することを明らかにしました。

 世界各地で、PM2.5等、微小な粒子(PM)に代表される大気汚染が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数や重症者数を増やすことが報告されています。

しかし、その理由は明らかにされていませんでした。

新型コロナウイルスが体内に侵入する際には、感染する対象(ヒトや動物:宿主)の細胞にあるACE2とTMPRSS2という2つの分子が重要であり、この2つの分子が多くなるほど感染を起こしやすく、重症化しやすいと考えられます。

●大気汚染が新型コロナ感染症の発症、重症化をきたす

●大気汚染が新型コロナ感染症の発症、重症化をきたす
●2/13 木田郡三木町井戸 プーキー近辺 おばさんが焼いてた

●大気汚染が新型コロナ感染症の発症、重症化をきたす
●2/13 木田郡三木町井戸 プーキーすぐ近く

●大気汚染が新型コロナ感染症の発症、重症化をきたす
●2/13 木田郡三木町下高岡 離れた道路にいても肺が苦しくなった


本研究グループは、サイクロン法で大気中から採取したPMを吸い込んだマウスの肺で、その後起こる変化を多重免疫染色という方法を用いて検討しました。その結果、特に2型肺胞上皮細胞という肺の伸展維持に重要な細胞で、新型コロナウイルスの細胞内への侵入口であるACE2と、侵入を促すTMPRSS2という2つのタンパク質が増加していること、すなわち、PMが新型コロナウイルスの侵入口を広げていることが明らかになりました。

 今後は、ヒトの細胞や他の動物種における研究とともに、どのような粒子や成分がCOVID-19の発症・重症化をもたらすのか、また、それを予防・軽減する薬剤にはどのようなものがあるのか、明らかにしてゆく予定です。

 本研究成果は、2021年2月4日に、国際学術誌「Environmental Research」のオンライン版に掲載されました。

●大気汚染が新型コロナ感染症の発症、重症化をきたす

●大気汚染が新型コロナ感染症の発症、重症化をきたす
●2021.2 さぬき市長尾名 (空き地丸焼き跡。これで空地の手入れ放棄してないと判断するなら行政があほや)




Posted by よりよい未来のために at 22:06